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お口まわりのトラブルに ~口腔外科~
お子さんが「奥歯が痛い」「奥歯が腫れている」などと訴えている場合、生えかけの親知らずが原因なのかもしれません。顎の骨が小さいため、親知らずが生えてくるスペースが足りずに、斜めに生えてきてしまうことさえあります。傾いて生えたままにしておくと、周りの永久歯に影響をおよぼしてしまうことも。親知らずが気になる方は、「九州厚生年金病院」すぐの歯医者さん「ひまわり歯科」までご相談ください。
歯科口腔外科について
歯科口腔外科という名前を聞くと、「どこを治すところなの?」とわかりづらいかもしれません。口腔外科は外科的な処置を行うところです。歯や歯茎はもちろん、舌や頬の粘膜、顎の骨、関節など、お口まわりのすべての範囲が対象となります。
顎関節症の治療
「口を大きく開けるときや食事中に顎が痛む」「顎がカクカクと鳴る」「顎が痛くて口を開けづらい」。こんな症状があれば、顎関節症かもしれません。軽い顎関節症なら自然に治ることもありますが、重度になると肩こりや頭痛など身体全体に影響をおよぼすこともあります。
最初にレントゲン撮影をして、顎の関節に問題があるかどうか検査します。関節に異常が見られない場合は「スプリント療法」を行います。異常が見られた場合も、まずは1ヶ月間ほど就寝時にマウスピースを装着いただきます。
スプリント療法は「スプリント」といわれるマウスピースをお口に装着して、噛むときに顎にかかる力をやわらげる方法です。寝ている間に装着することによって、就寝時の歯ぎしりや食いしばりを防ぐことができます。
当院には歯科技工士が常駐しているので、検査後すぐにマウスピースを作成し、30~40分でお渡しすることが可能です。スプリントを1ヶ月間ほど装着してようすを見てから再来院いただき、顎関節症が改善されたかどうかを確認します。
重度の虫歯の抜歯
虫歯が進行していくと歯冠部がほとんどなくなってしまい、歯根だけ残ることがあります。このような重度の虫歯では、腫れて膿が出たり口臭が強くなったりすることも。重度の虫歯では歯の根を残す「根管治療」を行う場合もありますが、それも難しい場合は、ほかの健康な歯に影響をおよぼさないように抜歯するしかありません。当院では抜歯後は歯の機能を補うために、ブリッジ治療か入れ歯治療を行います。
口内炎の治療
お口の中にできる口内炎。熱い物や辛い物、すっぱい物がしみるとつらいですね。痛みや炎症がある場合は細菌感染が考えられます。うがいなどをして口の中を清潔にして、しばらくようすを見ましょう。時間が経っても治らない場合や、痛みがないのに大きくなってくる場合は、良性腫瘍や悪性腫瘍(がん)が疑われます。
親知らずの抜歯
親知らずは、必ずしも抜歯しなければいけないというわけではありません。歯並びや噛み合わせに問題がなく、歯みがきもしっかり行えて、周りの歯にも影響をおよぼさなければ、そのまま放置しておいても大丈夫です。
ただし痛みがあったり、すでに虫歯になったりしている親知らずは抜歯が必要になります。また、歯みがきがしづらく虫歯のリスクが高かったり、斜めや中途半端に生えていたり、歯並びに影響をおよぼしそうな場合にも抜歯を検討しましょう。
難しい親知らずの抜歯の流れ
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1 表面麻酔
歯肉の表面を麻痺させる麻酔を塗ります。表面麻酔によって、次の麻酔液を注入するときの痛みが軽減されます。
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2 潤滑麻酔
歯を抜くときの痛みをやわらげるため、歯の周りに麻酔液をゆっくりと注入します。
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3 伝達麻酔
神経も麻痺させます。
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4 歯周じん帯の切除
歯を支えている歯周じん帯を切除し、歯を抜きやすくします。
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5 歯の除去
歯を削りながら除去していきます。場合によっては歯を回転させながら除去します。
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6 止血と縫合
ガーゼをしばらく噛んで止血したら、傷口を縫合します。1週間ほどで抜糸です。レーザー治療を行うと傷が早く治ります。
親知らず抜歯の症例
難しい親知らずの抜歯については、本院(上田歯科医院)から経験豊富な院長が当院に来て手術します。安全確実に処置いたしますのでご安心ください。