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一般歯科 ~歯が痛い・しみる~
お口のトラブルで真っ先に思い浮かぶのが虫歯ですよね。でも、虫歯は初期の段階では自覚症状がほとんどありません。「痛い」「しみる」などの自覚症状が出たら、かなり進行しているケースもあるのです。虫歯を早く見つけて早く治すためにも、定期検診が重要となっています。北九州市八幡西区の黒崎にある歯医者さん「ひまわり歯科」が、虫歯などの一般歯科治療について紹介します。
歯について
歯は食べ物を噛みくだくためだけにあるものではありません。食べること以外にも大切な役割がいっぱいあるのです。きれいな発音や美しい顔立ちをつくり出すのも歯の役目。さらにからだの姿勢を保ったり、脳に刺激を与えたり、スポーツのときに力を入れたりする役割も。
お子さんの乳歯は生後6ヶ月くらいから生えはじめます。一般的には下の歯から生えはじめて、3歳ごろまでに20本の歯が生えそろいます。乳歯が生えることによって食べ物を噛んで食べられるようになり、顔立ちも整ってきます。
乳歯は永久歯よりも柔らかく弱いので、いったん虫歯にかかると進行が早いのが特徴です。虫歯を放置しておくと、永久歯の歯並びにも影響をおよぼしますので、早めに治療するようにしましょう。
成長によって差はありますが、乳歯は6歳ごろから永久歯に生え替わりはじめ、6~7年かけて永久歯が生えそろいます。永久歯の本数は親知らずを含めて全部で32本。歯は、上部に見えている「歯冠部(しかんぶ)」と、歯茎の下にある「歯根部(しこんぶ)」に分けられます。
虫歯とは
虫歯の原因菌は、お口の中にあるミュータンス菌などの虫歯菌。糖分を取り込んで酸をつくりだし、その酸が歯を溶かしてしまう病気です。
虫歯菌は、歯の表面に付着してネバネバの歯垢(プラーク)をつくります。歯垢が付着した状態が続くと、歯垢に棲みついた菌が酸をつくりだし、歯の表面からカルシウムなどが溶けだしてきます。これが「脱灰(だっかい)」といわれる状態です。
この段階であれば、丁寧な歯みがきなどによって、溶けだした成分を再び歯の表面に戻すことができます。これを「再石灰化」といい、お口の中では「脱灰」と「再石灰化」が繰り返されています。「再石灰化」が追いつかない状態になると、いわゆる虫歯となってしまうのです。
虫歯治療
初期の虫歯
歯の表面のエナメル質が溶かされはじめた状態です。痛んだりしみたりなどの自覚症状はありません。歯の表面が白濁して見えたり薄い茶褐色に見えたりすることも。定期検診によって早期発見すれば早期治療できる可能性があり、お子さんも痛い思いをしなくてすみます。
治療方法としては、虫歯部分を削りとってから歯科用プラスチック(レジン)の詰め物(インレー)で補います。
中期の虫歯
虫歯菌によって、エナメル質の内側にある象牙質までおかされた状態です。穴が空き、虫歯部分が黒ずんで見えます。痛みがでてきたり、冷たい物や甘い物、すっぱい物がしみたりすることも。
治療方法としては、虫歯部分を削りとってから詰め物を補ったり、被せ物(クラウン)を装着したりします。
末期の虫歯
虫歯菌による感染が歯の神経にまで達した状態です。歯に大きな穴があき、何もしなくてもズキズキと痛みます。急性歯髄炎になってしまうと、麻酔が効きづらくなることも。このまま虫歯を放置しておくとやがて神経が死んでしまいます。こうなると、いったんは痛みがおさまりますが、決して治ったわけではありません。さらに放置しておくと歯根の先に膿がたまり、再び激しく痛むようになります。
治療方法としては、歯の根の入っている細い管を消毒して薬剤を詰める「根管治療(こんかんちりょう)」を行ってから、被せ物を装着します。
歯の大切な役割
食べる | 食べ物を細かく噛みくだいたり、つぶしたりすることで栄養を吸収しやすくなります。きちんと自分の歯で噛んで食べることは、食事の楽しみにもつながります。 |
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話す | 噛み合わせや歯並びが乱れていると、発音がクリアになりません。話しづらくなったり、息漏れが起こったりすることもあります。 |
唾液を出す | しっかり噛むことによって唾液の分泌量が増えます。唾液にはお口の自浄作用や再石化を助ける作用があり、虫歯予防につながります。 |
脳を刺激する | よく噛むことで脳への血流が盛んになり、脳細胞の働きも活発になるといわれています。お子さんの脳の発達にもよい影響を与えるといわれています。 |
バランスを保つ | しっかり噛むことによって平衡感覚を保ち、全身のバランスが保たれます。 |
表情を豊かにする | 正しい噛み合わせによって、顔立ちが整います。また、きれいな歯並びだと自然な笑顔が生まれ、性格も積極的になります。 |
虫歯の予防
虫歯になった部分は、それ以上虫歯が進行しないようにしなければいけません。そのために行うのが虫歯治療です。虫歯菌におかされた部分を削ってから、削りとった部分を詰め物や被せ物で補います。
とはいえ、いったん削ってしまった歯は治療しても元に戻ることはありません。したがって当院では大切な歯をできるだけ残す治療を心がけています。しかし、何より大切なのは、虫歯にかからないように予防することです。
黒崎の歯医者さん「ひまわり歯科」では、虫歯の予防や早期発見のために3ヶ月に1回の定期検診をおすすめしています。検診の際には歯のクリーニングを行い、毎日のケアで落としきれない汚れをきれいに落とします。大切なお子さんの歯やご自身の歯を守るためにも、虫歯予防を心がけましょう。