むし歯予防になぜ効果?
こんにちは🌻歯科衛生士の福島です✨
猛暑が続きますが、夏バテしていませんか?
私は若干夏バテ気味ですが、、、😅💦
暑い時こそ、しっかりスタミナをつけて夏の日差しに負けないようにしていきましょう!!!
今日は、『むし歯予防になぜ効果?
〜フッ化物配合歯磨剤の不思議〜』
についてお話していこうと思います🦷
①フッ素のむし歯予防効果は「再石灰化を促進」するため
歯科界では
「フッ素が歯の表面に酸で溶けにくいフルオロアパタイトを作るため、むし歯予防に効果的」
だと考えられていました。
フルオロアパタイトとは、、、
歯の表面のエナメル質の成分・ハイドロキシアパタイトにフッ素がついたもの
このフルオロアパタイトを作るために、より高濃度のフッ素塗布が行われてきました。
1980年代に米国フォーサイス研究所の研究により、1000ppm程度のフッ化物を配合した歯磨剤の使用後、
吐き出して水で口をすすいでも、口腔内に残る低濃度のフッ素でもむし歯予防に効果があることがわかりました✨✨
②脱灰は素早く進むが、再石灰化には時間がかかる
口腔内の細菌は、食物の糖から酸を作り、口腔内のpHを中性から酸性に変えます。
歯のエナメル質の成分・ハイドロキシアパタイトは酸に弱く、酸性になると溶け出します。
これが 脱灰 です。
酸性になった口腔内は15〜30分経過すると、唾液で酸が洗い流されて中性に戻ります。
ここで脱灰も止まります。
その後、唾液中のカルシウムやリンが脱灰した部分に戻り、再び石灰化し始めます。
これが 再石灰化 です。
脱灰と再石灰化は食事のたびに繰り返されているんです!!!
知っていましたか?
脱灰はハイドロキシアパタイト結晶を破壊するだけなので短時間で進行しますが、
再石灰化は、カルシウムやリンをきちんと積み上げハイドロキシアパタイト結晶を作り上がるために、脱灰より多くの時間がかかります。
なので、、、
頻繁に間食などを摂っていると、口の中が酸性でいる時間が長くなり、
再石灰化の時間が不足して再石灰化より脱灰が進行して、表層が崩壊し再石灰化困難なむし歯になってしまうのです(>_<)💦
③フッ素は0.05ppmFという低濃度でも再石灰化を促進する
表層下が脱灰した部分にアパタイトが沈着する
決め手になるのは、
唾液の中の
・リン
・カルシウム
・フッ素
の3つの濃度です!
とはいうものの、唾液中のリンとカルシウムの濃度は個人差が少ないため、
再石灰化促進の決めては フッ素濃度 ということになりますね✨
フッ素がなくても再石灰化は可能ですが、フッ素があると再石灰化のスピードは非常に速くなります♬
フォーサイス研究所のその後の研究で、フッ素が0.05ppmFという低い濃度であれば再石灰化を促進することがわかってきました。
例えば、、、
pH6の口腔内でフッ素が0.05ppmF存在すると形成されるフルオロアパタイトは、
ハイドロキシアパタイトに比べて
❗️❗️約260倍❗️❗️
もできやすいのです✨✨
そのため、フッ化物配合歯磨剤は使用後に吐き出しても、口腔内に残っている低濃度のフッ素で再石灰化が促進し、むし歯予防できることが明確になりました!!!
④口腔内で常に減り続けるフッ素を、毎日供給することが重要!
フッ素の存在下で再石灰化したフルオロアパタイトも、酸性環境では脱灰しますが、
この時フッ素を放出し再石灰化を促進します。
結果として、フルオロアパタイトはフッ素の貯蔵庫の役割も果たしているといえます🦷
実際には再石灰化は時間がかかり、その間にフルオロアパタイトから供給されるフッ素は流れてしまうため、常にフッ素不足の状態になります💦
なので、日常的にフッ化物配合の歯磨剤を使ってフッ素を供給することが必要です😊❗️
もう一つ、歯のエナメル質のハイドロキシアパタイトには不純物が多く含まれていて、脱灰しやすいのですが、再石灰化を繰り返すことで、エナメル質の耐酸性が向上しますᕦ(ò_óˇ)ᕤ
これも生体の不思議ですね☺️✨
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医療法人徳和会 ひまわり歯科
院長:平安名 千博(へいあんな ちひろ)
東京医科歯科大学歯学部
日本歯周病学会(認定医)
日本保存学会(会員)日本歯科医師会(会員)
北九州市八幡西区岡田町12-16 JCHO九州病院前
Tel:093-632-6480
HP: https://www.himawari-dc.jp/
八幡西区 黒崎 の歯医者さん
歯並び 審美 ホワイトニング 親知らずのご相談随時受付。
診療科目:一般歯科 口腔外科 小児歯科 矯正歯科
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